タイトルの「おへま」は大分のとんち話に出てくる吉四六（きっちょむ）さんの

女房です。

 

決して「へま」ばかりする女房ではなく逆に「大ホラ吹き」で「よだきがりや※１」な

吉四六さんを助け、知恵を出し、しらしんけん※２働く女房である。

 

そんな「おへま」さんのような大分の女性たちにスポットを当て、

農林漁村に嫁いだ女性や職業婦人たちのストーリーを写真と共に紐解いています。

 

 

ここに一枚の写真があります。

文金高島田の花嫁さんは、風呂敷包みを下げた親族の方々と共に、石ころのある上り道を

黙々と、歩いています。

当時としては、ごく当たり前の事であり、これからは婚家を守ることに一生を捧げる覚悟で

結婚式に臨んでいるのでしょう。

今の結婚式セレモニーでは、到底考えられない「花嫁道中」です

 

時代は変われど家庭を守る母ちゃんは、やっぱり「どーんと肝が据わっちょる」

おへまさんのような女性がいてほしいと改めて気づく内容です。

 

読み進むうちに「ありゃりゃ、こらまた」と驚きながらも

当時を生き抜いた女性たちの笑顔に「ほっ！」とする一冊です。

 

二児の母

 

※１しらしんけん（一生懸命）

※２よだきがりや（面倒くさがりや）

 

BAHAN（バハン）

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